新NISA1年目の実績|毎月10万円の積立が1年でどうなったか【2024年】
2024年1月に始まった新NISA。私はつみたて投資枠で、毎月10万円をS&P500のインデックスファンドに積み立てました。
この記事は、その1年目12か月ぶんの実績を1本にまとめた記録です。毎月の記事に書いてきた数字を並べ直すと、月ごとに読んでいたときには見えなかったものが見えてきました。
※この記事は2026年8月に、当時の月次記事をもとにまとめ直したものです。記載している数値は、各月の記事で公表した当時のものです。
この記事の要点
- 2024年の1年間で、評価損益は+18.41%。年間120万円(毎月10万円)を積み立てた結果
- 積み立てたのはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1本のみ。銘柄も金額も1年間まったく変えていない
- いちばん下げた月は7月の-9.34pt、いちばん上げた月は10月の+9.14pt。自分は何もしていないのに、1か月でこれだけ動く
- 評価損益が伸びた要因は株価だけでなく円安。ドル円は年初140円台から年末157円前後まで進んだ
結論|毎月10万円を1年続けた結果
先に結論を書きます。2024年12月末時点で、評価損益は+18.41%でした。
内訳はシンプルです。
- 投資したもの:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 積立額:毎月10万円 × 12か月 = 年間120万円(つみたて投資枠)
- 売買回数:ゼロ(積立の設定以外は何もしていない)
特別なことは何もしていません。むしろ「何もしなかった」というのが、この1年でいちばん書くべきことかもしれません。
2024年12か月の推移
毎月の記事で公開してきた数字を、1つの表にまとめました。基準価額は月末営業日の値です。
| 月 | 月末の基準価額 | 評価損益 | 前月比 | その月の出来事 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 26,026 | +6.91% | — | 新NISA開始。初月から高い水準でのスタート |
| 2月 | 27,391 | +8.83% | +1.92pt | S&P500が堅調。クレカ上限5万円のため2回に分けて購入 |
| 3月 | 28,559 | +10.02% | +1.19pt | 日銀がマイナス金利を撤廃。円安が評価額を押し上げ |
| 4月 | 28,832 | +6.32% | -3.70pt | 初めて前月を下回った月。S&P500が-4.16% |
| 5月 | 29,510 | +9.84% | +3.52pt | 1か月で回復。クレカ上限が10万円に上がり1回決済に |
| 6月 | 31,789 | +16.42% | +6.58pt | この年の前半で最高の水準 |
| 7月 | 29,851 | +7.08% | -9.34pt | 1年で最大の下げ幅。日銀の利上げと円高 |
| 8月 | 29,198 | +4.09% | -2.99pt | 8/5に日経平均が4,451円安。それでも積立は止めず |
| 9月 | 29,562 | +5.01% | +0.92pt | わずかに回復 |
| 10月 | 32,262 | +14.15% | +9.14pt | 1年で最大の上げ幅 |
| 11月 | 32,695 | +14.49% | +0.34pt | 米大統領選を通過 |
| 12月 | 34,182 | +18.41% | +3.92pt | 1年目を最高益で着地 |
基準価額そのものは、1月末の26,026円から12月末の34,182円へ、1年で+31.3%上がりました。ただし私の評価損益は+18.41%です。
この差が積立投資の性質です。1月に買った分は1年ぶん値上がりの恩恵を受けますが、12月に買った分はまだ1か月分しか受けていません。後から買った分ほど、伸びる時間が短い。だから指数の上昇率よりも、自分の損益率のほうが小さくなります。
逆に言えば、下落局面ではこれがクッションになります。
1年を3つの局面に分けて振り返る
① 1月〜6月|ほぼ一本調子で上がった半年
新NISA元年ということで注目が集まり、相場も素直に上がりました。6月末には+16.42%。正直なところ、この時期は「積立って簡単だな」と思っていました。
唯一のつまずきが4月です。S&P500が-4.16%と調整し、評価損益が+10.02%から+6.32%へ。積立開始後、初めて前月を下回った月でした。ただ翌5月には+9.84%まで戻っています。
② 7月〜9月|1年でいちばん苦しかった3か月
7月31日に日銀が追加利上げに踏み切り、そこから相場が崩れました。8月5日には日経平均が1日で4,451円安という過去最大幅の下落を記録しています。
私の評価損益は6月の+16.42%から、7月に+7.08%(前月比-9.34pt)、8月に+4.09%まで落ちました。2か月で12ポイント以上の減少です。
このとき何をしたか。答えは「何もしなかった」です。積立の設定はそのまま、金額もそのまま、8月分も9月分も予定どおり買っています。
③ 10月〜12月|円安に運ばれて最高益へ
10月に前月比+9.14ptという1年で最大の上げ幅を記録し、+14.15%まで一気に戻りました。そして12月末に+18.41%。1年目を最高益で終えています。
ただし、これは米国株が絶好調だったからではありません。12月のS&P500は月間-2.50%と下げています。それでも評価損益が伸びたのは、ドル円が150円前後から157円前後へ円安に進んだからです。
1年やってわかった3つのこと
① 評価損益は、自分の行動とほぼ無関係に動く
7月は-9.34pt、10月は+9.14pt。この2か月で私がやったことは、どちらも「10万円を積み立てた」だけです。まったく同じ行動で、結果が正反対に動きました。
月ごとの増減は、自分の判断の良し悪しを表していない。これが数字で腹落ちしたのが、1年目のいちばんの収穫でした。
② 米国株に積み立てているつもりが、為替にも積み立てている
12月がわかりやすい例です。S&P500は下がったのに、評価損益は+3.92pt増えました。円安が株価の下落を打ち消して、さらにお釣りが来た形です。
S&P500のインデックスファンドを買うということは、米国株の値動きと、ドル円の値動きを両方受け取るということです。円高に振れれば、逆のことが起こります。
③ 積立の「実務」は途中で変わる
細かい話ですが、実際にやってみないと気づかない点です。私はSBI証券のクレジットカード決済を使っていますが、2024年4月までは上限が月5万円でした。
そのため1〜4月は「クレカで5万円+現金で5万円」と2回に分けて購入しています。5月から上限が10万円に引き上げられ、1回で済むようになりました。
2024年の月別レポート
各月の詳細は、それぞれの記事に書いています。基準価額の推移、S&P500とドル円の動き、その月に考えていたことをまとめています。
- 【2024年1月】新NISA投資実績|S&P500の積立で始めた理由
- 【2024年2月】新NISA投資実績|評価額が増えていく楽しさ
- 【2024年3月】新NISA投資実績|円安が後押しする評価額
- 【2024年4月】新NISA投資実績|初めての前月比マイナスで学んだこと
- 【2024年5月】新NISA投資実績|下落の翌月にしっかり回復
- 【2024年6月】新NISA投資実績|評価損益が16%超に到達
- 【2024年7月】新NISA投資実績|大きく利益が減った月の心構え
- 【2024年8月】新NISA投資実績|歴史的急落でも積立を止めなかった
- 【2024年9月】新NISA投資実績|淡々と積み立てる日々の大切さ
- 【2024年10月】新NISA投資実績|株安でも円安で評価額が伸びる
- 【2024年11月】新NISA投資実績|米大統領選を経ても変わらない方針
- 【2024年12月】新NISA投資実績|1年目の総括・+18.41%で着地
その後、2025年・2026年はどうなったか
積立は2025年以降も同じ方針で続けています。銘柄も金額も変えていません。
- 新NISA2年目の実績|初のマイナスから+27.54%まで戻した1年【2025年】(2年目のまとめ)
- 【2025年12月】新NISA投資実績|暴落を越えて+27.54%で着地(2年目の総括)
- 【2026年7月】新NISA投資実績|日本株が崩れても動かなかった(最新月)
- 新NISAの投資方針|アラフォー独身が高配当株を選ぶ理由
まとめ
新NISA1年目の結果は+18.41%でした。ただ、この数字自体は相場が良かっただけとも言えます。
私にとって意味があったのは、7月・8月に評価益が半分以下になっても、積立を止めなかったという記録が残ったことのほうです。次に同じことが起きたときに、この1年の表を見返せば「前もこうだった」と確認できます。
毎月の実績はこれからも公開していきます。
