みずほリース(8425)の株主優待廃止と株価下落の理由|優待がなくなったあとに買った株の記録
高配当株を51銘柄持っています。その中に、株主優待が廃止されたあとに買った銘柄が3つあり、そのひとつがみずほリース(8425)です。
優待の廃止は2023年11月に発表され、私が買ったのはその7か月後の2024年6月、1,104円でした。配当はそのあとも増え、2026年3月期は51円。取得単価に対して4.62%です。
一方で株価は、買ってから何度か大きく下げています。2026年5月には、種類株の発行と筆頭株主の交代が発表された翌日に、1日で-6.3%下がりました。開示で確かめた数字を並べて記録しておきます。
この記事の要点
- 2024年6月に1,104円で購入。優待の廃止(2023年11月8日発表)の7か月後で、配当だけを見て買った
- 優待の廃止は、1株→5株の株式分割と増配と、同じ1つの開示で発表された
- 1株配当は29.4円(2023年3月期)→51円(2026年3月期)。取得単価に対して4.62%、今期予想の52円なら4.71%
- 株価は2026年9月末に1,336円で+21.0%。ただし5営業日で5〜21%下げた場面が5回あった
- 2026年5月14日、みずほFGへの種類株の発行と、筆頭株主がみずほFGから丸紅に変わることを発表。翌日に1日で-6.3%
- 下げのあいだも、2026年5月の発表のあとも、何もせずに持っています
買った時のこと|優待が廃止された7か月後に、配当だけを見て買った
買ったのは2024年6月、株価は1,104円でした。その2か月前の2024年4月1日に、1株を5株にする株式分割が行われています。この記事の1株配当と株価は、すべて分割後の基準にそろえています。
買った時点の会社予想は、2025年3月期の年間配当40円(中間20円・期末20円)。取得単価に対して3.62%です。
優待はすでに廃止が決まっていたので、最初から配当だけを見て買っています。
【2023年11月8日発表】株式分割・増配・優待廃止が1つの開示に
優待の廃止は、「株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更、配当予想の修正(増配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ」という題名の開示で発表されました。決まったことは3つです。
| 決まったこと | 中身 |
|---|---|
| 株式分割 | 2024年4月1日に1株を5株に(基準日は2024年3月31日)。理由は「新NISA制度の導入等も背景に個人投資家の皆さまがより投資しやすい環境を整え」るため |
| 増配 | 2024年3月期の期末配当の予想を83円から89円に(分割前の金額) |
| 優待の廃止 | 2006年から続けてきた優待を、2023年3月31日を基準日とした贈呈で終わりにする |
廃止の理由は「株主の皆さまへの公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねました結果、配当等による利益還元に集約する」と書かれています。
期末配当はその後さらに増え、2024年5月14日に109円で決まりました。年間192円で、分割後の基準に直すと38.4円です。
優待の廃止を増配と同じ開示で発表した会社は、保有株の中にほかにもあります(丸井グループ、学究社、東京センチュリー)。13年分の優待の変更は、株主優待の廃止は増配とセットで来る|13年61件の記録で数えています。
※出典:みずほリース「株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更、配当予想の修正(増配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ」(2023年11月8日)、「剰余金の配当(増配)に関するお知らせ」(2024年5月14日)
配当の推移|29.4円から51円へ

| 決算期 | 1株配当(分割後) | 取得単価1,104円に対する利回り |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 29.4円 | 2.66% |
| 2024年3月期 | 38.4円 | 3.48% |
| 2025年3月期 | 47円 | 4.26% |
| 2026年3月期 | 51円 | 4.62% |
| 2027年3月期(会社予想) | 52円 | 4.71% |
買った時点の予想40円に対して、実際の2025年3月期は47円、2026年3月期は51円になりました。増配の発表は、2023年5月から2026年5月までの3年で7回あります。
2026年5月に出た「中期経営計画2028」では、配当性向を「30%台前半」とする方針です。2027年3月期の予想52円は、予想の1株利益170.96円に対して30.4%にあたります。
みずほリースの株価が下落した理由|買ってから大きく下げた5回
先に結果を書くと、1,104円で買った株は、2026年9月末に1,336円です。+21.0%になりました。

ただ、まっすぐ上がったわけではありません。買ってから2026年9月末までに、5営業日での下落率が大きかった順に5回(期間が重ならないように数えました)を、会社の開示と並べます。
| 期間 | 終値 | 下落率(日経平均) | その前後に出ていたこと |
|---|---|---|---|
| ① 2024年7月29日→8月5日 | 1,113円 → 880円 | -20.9%(-18.2%) | 会社の発表はなし |
| ② 2025年3月31日→4月7日 | 1,043円 → 921円 | -11.7%(-12.6%) | 会社の発表はなし |
| ③ 2025年9月26日→10月3日 | 1,337円 → 1,263円 | -5.5%(+0.9%) | 9月29日が中間配当の権利落ち日 |
| ④ 2026年3月2日→9日 | 1,527円 → 1,427円 | -6.5%(-9.2%) | 役員の異動のお知らせ(3月6日)のほかは発表なし |
| ⑤ 2026年5月14日→21日 | 1,452円 → 1,361円 | -6.3%(-1.5%) | 5月14日に決算、種類株の発行、筆頭株主の交代などを発表 |
※かっこ内は、同じ期間の日経平均株価の動きです
相場全体と一緒に下げた3回(①②④)
①は日経平均が1日で-12.4%下げた2024年8月5日を含む期間です。みずほリースもこの日-12.6%で、880円は買ってからいちばん安い終値です。翌日は+8.0%戻しました。
②の2025年4月7日は-6.7%(日経平均-7.8%)、④の2026年3月4日は-4.3%(同-3.6%)でした。3回とも、日経平均と同じくらいの幅で下げています。
配当の権利落ちと重なった1回(③)
③の期間には、中間配当の権利落ち日(2025年9月29日)が入っています。この日は-2.2%でした。その後も10月1日に-2.5%、2日に-1.7%と下げましたが、この間に会社の開示はありません。
発表の翌日に下げた1回(⑤)
⑤は、2026年5月14日の15時30分に、決算と一緒にいくつかの発表が出たあとです。発表の日の終値は1,452円(+0.8%)で、翌15日に1日で-6.3%(日経平均は-2.0%)下がりました。何が発表されたのかは、次の章で書きます。
2026年5月の種類株と筆頭株主の交代|何が決まったのか
2026年5月14日に出た発表のうち、株主に関係が大きいものを並べます。
| 発表 | 中身 |
|---|---|
| A種種類株式の発行 | みずほFGに3,200万株を、1株1,440円(前日の終値と同じ)で発行する。合計460.8億円。株主総会での議決権はなく、配当は普通株式と同じ額 |
| 筆頭株主の交代 | みずほFGが持つ普通株式の一部を、日鉄興和不動産に譲る。みずほFGの議決権の割合は23.62%から14.91%に下がり、丸紅(20.03%)が筆頭株主になる |
| 中期経営計画2028 | 2028年度に純利益600億円。配当性向は30%台前半 |
| 期末配当 | 予想の25円から26円に増配(年間51円) |
理由として開示に書かれているのは、みずほFGが「米国1956年銀行持株会社法」などの金融規制に対応するため、議決権の割合を下げる必要がある、ということです。種類株は、議決権の割合が下がったあとも「みずほFGの持株比率を従来と同水準に維持」するためのものと説明されています。
種類株には普通株式に換える権利も付いていますが、みずほFGはこの規制のために、決められた事由がない限り使えないと書かれています。会社は、みずほFGから「長期的に保有する方針」を確認したとしています。
株価は翌日に-6.3%下がりましたが、同じ時刻に決算も出ているので、どの発表で下がったのかは切り分けられません。同じ日の決算で出た2027年3月期の予想は、純利益520億円(前の期から+9.2%)でした。
私はこの発表を見ても、特に何もしていません。
※出典:みずほリース「第三者割当による種類株式の発行、定款の一部変更、株式会社みずほフィナンシャルグループとの資本業務提携契約の締結、当社の主要株主である筆頭株主の異動並びに日鉄興和不動産株式会社との資本業務提携契約の締結等に関するお知らせ」「『中期経営計画2028』策定のお知らせ」「剰余金の配当(増配)に関するお知らせ」(2026年5月14日)、「2027年3月期第1四半期決算短信」(2026年7月30日)
いま購入を検討する人へ
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 株価(2026年9月末) | 1,336円 |
| 100株の購入金額 | 約133,600円 |
| 年間配当(2027年3月期 会社予想) | 52円 |
| いま買った場合の配当利回り | 約3.89% |
| PER(会社予想) | 7.81倍 |
| 株主優待 | なし(2023年に廃止) |
見ておきたい点を3つ挙げます。
- 優待はありません。配当だけで判断する銘柄です
- 相場全体が下げた日は、日経平均と同じくらい下げています。①②④の3回がそうでした
- 種類株の3,200万株にも、普通株式と同じ額の配当が出ます。2026年3月末の普通株式は2億8,267万株なので、配当を受け取る株が1割ほど増える計算です
結論|下げのあいだも何もせず、いまも持っています
優待はなくなりましたが、配当は買った時点の予想40円から、実績で51円になりました。取得単価に対しては4.62%です。
大きく下げた5回のあいだも、2026年5月の発表のあとも、特に何もしていません。いまも持っています(2026年9月末)。
まとめ
みずほリース(8425)は、2023年11月に株主優待を廃止し、同じ開示で株式分割と増配を発表した会社です。私は廃止の7か月後に、配当だけを見て1,104円で買いました。
配当は29.4円から51円になり、今期は52円の予想です。株価は2026年9月末で+21.0%ですが、相場全体の急落や、2026年5月の種類株と筆頭株主の交代の発表のあとには、大きく下げた場面がありました。
※記載の数値は2026年9月末時点のもので、その後変動します。配当・業績はみずほリースの適時開示とIRBANK・株探、株価はIRBANKの日足終値、日経平均株価は日次終値によります。1株配当と株価は2024年4月1日の株式分割(1株→5株)を反映した数字です。
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