サンマルクHD(3395)の株主優待|2027年から継続保有が条件に

サンマルクHD(3395)の株主優待と配当 2027年から継続保有が条件に
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高配当株を51銘柄持っていますが、その中でサンマルクホールディングス(3395)は、取得単価に対する配当利回りが2.91%と低いほうです。私が銘柄を選ぶときの目安にしている3.5%にも届いていません。

それでも持っているのは、株主優待の割引カードが目当てだからです。サンマルクカフェやベーカリーレストラン・サンマルクで、飲食代が20%引きになります。

その優待について、2026年8月5日に変更が発表されました。使える店が増える一方で、「半年以上の継続保有」という条件が新しく付きます。これから買う人には期限が関わってくる話なので、自分の3年5か月の記録とあわせてまとめておきます。

この記事の要点

  • 2023年3月に1,787円で購入。株価は+42.08%(2026年8月末時点)
  • 優待は100株以上で「株主様ご優待カード」1枚。グループの店で期間中は何度でも20%割引
  • 2026年8月5日、優待の変更を発表。対象の店が増える一方、「半年以上の継続保有」が条件に加わる
  • 初回は2026年9月30日と2027年3月31日の両方で株主名簿に載っている必要がある
  • 配当はコロナ前の62円にまだ戻っていない(直近52円・来期予想54円)。ただしこれは業績が悪いからではない
  • 結論:優待を使えている間は持ち続けます

買った時のこと|配当利回り2.46%の株を買った理由

買ったのは2023年3月22日、株価は1,787円でした。

当時の年間配当は44円。取得単価に対して2.46%です。高配当株を集めているつもりで、目安にしている3.5%を大きく下回る銘柄を買ったことになります。

それでも買ったのは、優待カードで20%割引になるほうが自分には効くと思ったからです。サンマルクカフェとベーカリーレストラン・サンマルク、バケットは、もともとよく使っていた店でした。

もうひとつ、株価の位置もありました。コロナで2年続けて赤字を出したあと、2023年3月期にようやく黒字に戻ったところで、株価は1,700円台。2018年の3,000円台から見れば半分近くまで下がっていました。

優待の中身|100株で「期間中は何度でも20%割引」

項目内容
必要な株数100株以上
もらえるもの株主様ご優待カード 1枚
割引率20%(すし処函館市場のみ10%)
主な対象店ベーカリーレストラン・サンマルク、サンマルクカフェ、生麺専門 鎌倉パスタ、ベーカリーレストラン・バケット、BISTRO309、神戸元町ドリア、倉式珈琲店、石焼炒飯店 など
基準日毎年3月31日(年1回)
届く時期6月中旬(株主総会の招集通知に同封)
有効期間7月1日〜翌年6月30日
使える回数期間中は何度でも
そのほか同伴者も一括払いなら同じ扱い/他の割引券とは併用できない/貸与・譲渡は不可

サンマルクホールディングス「株主優待制度について」より(2026年9月時点)

この優待の特徴は、回数の制限がないことです。私が持っているビックカメラの買物優待券やアトムの株主優待ポイントは「年間◯円ぶん」と金額が決まっていますが、サンマルクは使えば使うほど割引額が増えます

裏を返すと、店に行かない人にとっては価値がゼロです。金額が決まっている優待券なら使わなくても人にあげられますが、このカードは貸与も譲渡もできません。

実際にどう使っているか

私が使っているのは主に2つです。

  • サンマルクカフェ:チョコクロとコーヒー。駅の近くにあるので立ち寄りやすい
  • ベーカリーレストラン・サンマルク/バケット:焼きたてパンが出てくる店。客単価が高いぶん、20%の効き方が大きい

効いていると感じるのは、同伴者も一括払いなら同じ扱いになる点です。1人で使うより、複数人で行って自分がまとめて払ったほうが割引額は大きくなります。

カードは2023年6月から毎年届いていて、これまでに4回受け取りました。

【2026年8月5日発表】優待が変わります

2026年8月5日、会社が「株主優待制度の拡充ならびに株主優待における対象条件変更(継続保有要件の追加)に関するお知らせ」を出しました。変更は2つあります。

① 使える店が増える(2026年10月1日から)

買収したグループ会社の店が、優待カードの対象に加わります。割引率は10%です。

追加される店割引率
牛カツ京都勝牛、NICK STOCK、Gottie’s BEEF、Hamburg Conel10%
牛かつもと村、牛かつ 壱弐参、浅草 牛かつ、牛かつ いろは10%
喫茶マドラグ(社員食堂店を除く)、喫茶ガボール10%

※海外店舗では利用できません

② 「半年以上の継続保有」が条件になる(2027年3月31日の基準日から)

こちらが本題です。これまでは3月31日に100株持っていればもらえましたが、2027年3月31日の基準日からは半年以上持ち続けていることが必要になります。

確認のしかたは、毎年3月31日を基準日として、同日と前年9月30日の株主名簿に、同じ株主番号で連続して載っているかです。

つまり初回にあたる2027年3月31日ぶんは、2026年9月30日と2027年3月31日の両方で株主名簿に載っている必要があります

いつ何が必要か
2026年9月30日株主名簿に載っていること(1回目の確認)
2027年3月31日同じ株主番号で載っていること(2回目の確認)
2027年6月中旬ここで初めて優待カードが届く

9月30日の株主名簿に載るには、その権利付最終日までに買っておく必要があります。2026年は9月28日(月)がその日にあたります。この日までに買えなかった場合、2027年6月に届くはずの優待カードはもらえません。

※権利付最終日は市場の営業日によって変わります。ご利用の証券会社のカレンダーでも必ずご確認ください。

私自身は2023年3月から持ち続けているので、この変更による影響はありません。会社の説明も「安定した株主基盤の構築」となっていて、優待だけ取ってすぐ売る人を減らしたいという意図が読み取れます。

※出典:サンマルクホールディングス「株主優待制度について」(2026年8月5日開示の内容を反映)

なぜ使える店が増えるのか|会社が外食チェーンを買っている

優待の対象が増えたのは、会社が外食チェーンの買収を進めているからです。

  • 2024年11月:牛カツ定食の「牛かつもと村」を子会社化
  • 2026年6月:ベーカリーカフェ「トラスパレンテ」を子会社化

国内の店舗数は733店(2024年9月末)から868店(2026年3月末)に増えました。優待で行ける店が増えるのは、株主として素直にうれしい変化です。

配当はまだコロナ前に戻っていない

サンマルクHD(3395)の1株あたり配当金の推移 2016年3月期から2027年3月期
サンマルクHDの1株配当(決算実績・2027年3月期は会社予想)をもとに筆者作成。2015年4月の株式分割を調整した後の数字
決算期年間配当取得単価1,787円に対する利回り
2016〜2020年3月期62円3.47%
2021〜2023年3月期44円2.46%
2024年3月期50円2.80%
2025年3月期52円2.91%
2026年3月期52円2.91%
2027年3月期(会社予想)54円3.02%

62円が5年続いたあと、コロナで44円まで減配されました。そこから4年かけて52円まで戻していますが、来期の予想54円でも、まだ元の62円には届きません

私が買ったのは44円の時期なので、取得利回りは2.46%からスタートして、いま2.91%まで上がった形です。

配当が戻らないのは、業績が悪いからではない

「まだ戻っていない」と書きましたが、これは悪い話ではないと思っています。数字を並べます。

決算期売上営業利益当期利益EPS配当配当性向
2020年3月期689億円41.6億円14.9億円69.77円62円88.9%
2021年3月期440億円-40.4億円-80.6億円-378.39円44円
2022年3月期477億円-35.8億円-47.1億円-222.03円44円
2023年3月期578億円2.4億円4.17億円20.15円44円218.4%
2024年3月期646億円26.2億円9.7億円47.47円50円105.3%
2025年3月期709億円36.4億円25.4億円123.62円52円42.1%
2026年3月期884億円51.5億円27.1億円125.23円52円41.5%
2027年3月期(会社予想)930億円53億円29億円135.29円54円39.9%

※IRBANKおよび会社の決算資料より。EPSは2015年4月の株式分割を調整した後の数字

見てほしいのはいちばん右の配当性向です。コロナ直前の2020年3月期は、EPS 69.77円に対して配当62円。利益の88.9%を配当に回していました

つまりあの62円は、無理をして出していた金額だったということです。いまは配当52円に対してEPSが125円あり、配当性向は41.5%。金額は下がったのに、中身は当時よりずっと健全になっています。

売上も884億円と過去最高で、コロナ前の689億円を大きく超えました。

ただし利益はピークに戻っていません。2017年3月期の当期利益は44.2億円、EPSは199.16円でしたが、直近は27.1億円・125.23円です。売上は増えているのに利益がついてこないのは、原価率が21.8%から26.8%に上がっているためで、営業利益率も11.5%から5.8%に下がっています。

ただし直近の決算は減益です

優待の発表と同じ2026年8月5日に、2027年3月期第1四半期(4〜6月)の決算も出ています。こちらは良い数字ではありませんでした。

項目2027年3月期 1Q前年同期比
売上221億円+2.9%
営業利益5.89億円-42.2%
経常利益5.63億円-41.8%
当期利益2.27億円-45.6%

売上は増えているのに、利益は4割減です。通期の予想は据え置かれていますが、1Qの営業利益5.89億円に対して通期予想は53億円なので、ここから挽回できるかは見ておく必要があります。株価も発表の翌日に4.64%下げました。

株価は買った時から+42.08%

サンマルクHD(3395)の株価推移 2018年1月から2026年8月の月足チャート
サンマルクHD(3395)の株価(月足)をもとに筆者作成。2015年4月の株式分割を調整した後の数字

※月足(月ごとの値動き)です。チャート上部の増減(-18.10%)は2018年1月末と直近の月末終値を比べたもので、私が買った2023年3月からの損益率(+42.08%)とは別の数字です。

取得単価1,787円に対して、現在は2,539円。+42.08%です。

チャートを引いて見ると、この会社の8年がよく分かります。2018年に3,000円台だった株価は、コロナで1,300円台まで落ちました(2021年1月の安値1,341円)。そこから2022年末まで1,400〜1,700円台で動かず、私が買った2023年3月は、ようやく上がり始めたあたりでした。

2026年には一時3,195円まで戻しましたが、そこから2割強下げて今の水準です。8年前の株価にはまだ戻っていません

2025年2月|株数が2割近く増えて、1か月後に消された

持っている間にいちばん驚いたのが、2025年2月の出来事です。優待とは関係のない話ですが、株主にとっては優待の改定より影響が大きい種類の出来事なので、記録として書いておきます。

この会社は2021年6月に、海外の投資ファンド(AAGS S2, L.P.)へ転換社債と新株予約権を発行していました。株に換えられる権利がついた社債です。それが2025年2月13日、一気に全部行使されました

日付起きたこと発行済株式数
2025年2月13日転換社債が行使され、新株4,163,700株を発行(1株1,441円)2,277万株 → 2,694万株(+18.3%)
2025年2月26日会社が2,822,400株を1株2,303円で買い戻し(約65.0億円)
2025年3月18日4,000,000株を消却(消却前の14.85%)2,294万株

結果だけ見ると、発行済株式数は2,277万株から2,294万株へ、ほとんど元に戻っています。1株あたりの利益が薄まったままにはなりませんでした。ただ、その1か月のあいだ株価はしっかり動いています。

  • 2月13日(行使の発表日)の終値 2,565円
  • 2月20日の終値 2,226円5営業日で-13.2%
  • 2月25日の終値 2,303円 → この日の終値が、翌日の買い戻し価格になりました
  • 2月26日(買い戻しと消却の発表後)は2,375円で寄り付き、そこから戻していきました

私はこの間、何もしていません。優待も配当も変わらなかったからです。ただ、1,441円で株が発行され、2,303円で買い戻されたという事実は、株主から見れば気持ちのいい話ではありません。転換社債は「いつ株に換わるか分からない」という点で、持っている側からは見えにくいリスクです。

※出典:サンマルクホールディングス「第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の権利行使ならびに主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」(2025年2月13日)、「自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式取得結果ならびに主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」(2025年2月26日)、「自己株式の消却完了に関するお知らせ」(2025年3月18日)

3年5か月で受け取ったもの

受け取ったもの中身
配当1株あたり 176円(取得単価1,787円の9.85%)
株主優待カード4回(2023年・2024年・2025年・2026年の各6月)
株価の値上がり+42.08%

※配当は2023年3月期の期末配当22円から2026年3月期までの合計。2022年9月末が基準日の中間配当は、購入前のため受け取っていません

配当利回りが低い銘柄でも、3年半持てば取得単価の1割ぶんの配当が入る。利回りの低さは、時間である程度は埋まるというのが数字を見ての感想です。

割引カード型の優待をどう見ているか

優待つきの銘柄は他にも持っていますが、割引カード型は性格がはっきり違います。3年半持って感じたことを3つ書きます。

  • 価値が人によって変わる。年に1回しか行かない人と月2回行く人では、同じカードでも受け取る額がまったく違います。「優待利回り◯%」という言い方が、この銘柄ではあまり意味を持ちません
  • 使わなくなったら価値がゼロになる。金額の決まった優待券なら、使い切れなくても人に渡せます。このカードは貸与も譲渡も禁止なので、自分が店に行かなくなった時点で終わりです
  • 100株で打ち止め。500株持っても割引率は変わりません。これは一見もったいないようで、1銘柄あたりの金額を小さく保てるという意味では、51銘柄に分散している自分には合っています

いま購入を検討する人へ

私の取得利回りは2.91%ですが、これは2023年に1,787円で買えたからです。いまから買う人の利回りは別物なので、分けて考えてください。

項目数字
現在の株価2,539円
100株の購入金額約253,900円
年間配当(2027年3月期 会社予想)54円
いま買った場合の配当利回り約2.13%
PER(会社予想ベース)約18.8倍
PBR約1.75倍
株主優待100株以上で20%割引カード1枚

配当利回りだけを見れば約2.2%で、高配当株としては物足りない水準です。この銘柄を検討する意味があるのは、優待を使う人だけだと思います。

では優待にどのくらいの価値があるのか。100株を約253,900円で買ったと仮定して、年間の飲食代ごとに計算してみます。

年間の飲食代20%割引で戻る額253,900円に対する率
12,000円(月1回1,000円)2,400円0.95%
36,000円(月1回3,000円)7,200円2.84%
60,000円(月1回5,000円)12,000円4.73%
120,000円(月2回5,000円)24,000円9.45%

※筆者の試算です。すし処函館市場と2026年10月に追加される業態は割引率10%のため、上記より小さくなります

月に1回3,000円ぶん使うだけで、配当利回り約2.2%とほぼ同じ効果が出ます。配当と合わせて実質5%前後という見方もできる、ということです。

そのうえで、気をつけたい点を3つ挙げます。

  • 2026年9月30日が最初の関門になる。この日の株主名簿に載っていないと、2027年6月に届くはずの優待カードはもらえません
  • 直近の決算は減益。売上は買収で増えていますが、1Qの利益は4割減りました。原価率の上昇が続いていないかは見ておきたいところです
  • 近くに店がないなら意味がない。この銘柄の価値はほぼ優待なので、生活圏に対象店があるかを先に確認したほうがいいと思います

結論|優待を使えている間は持ち続けます

売る予定はありません。理由は3つです。

  • 優待を実際に使っている。カードは4回受け取って、4回とも使い切っています
  • 継続保有の条件を満たしている。2023年から持っているので、2027年からの新しい条件でも影響を受けません
  • 配当も静かに増えている。44円→52円→来期54円。取得利回りは2.46%から3.02%になる見込みです

考え直すのは、次のどちらかが起きたときです。

  • 割引率が下がったとき。20%が10%になれば、持っている理由の半分がなくなります
  • 自分が店に行かなくなったとき。この優待は使わない人には本当に価値がないので、そこは正直に見直します

まとめ

配当利回り2.46%の株を、優待だけを理由に買って3年5か月。株価は+42.08%、受け取った配当は1株あたり176円、優待カードは4回になりました。

この間に会社は、コロナの2年連続赤字から売上過去最高まで戻り、配当も44円から52円に増えました。ただしコロナ前の62円にはまだ届いていません。それでも不満がないのは、当時の62円が配当性向88.9%という無理をした金額だったと分かったからです。

そして2026年8月5日、優待に「半年以上の継続保有」という条件が付きました。長く持つ人を選ぶ方向の変更で、私にとっては歓迎できる話です。これから買う人は、2026年9月30日が最初の期限になります

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※本記事は筆者個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値は2026年8月末時点のもので、その後変動します。株価・配当・EPSは2015年4月の株式分割を調整した後の数字です。株主優待の内容は変更されることがあります。最新の条件は必ず会社の公式サイトでご確認ください。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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当ブログの内容は、筆者個人の投資記録と意見に基づく情報提供であり、投資に関するアドバイスではありません。記載している株価・配当・利回りなどの数値は執筆時点のもので、その後変動します。情報の正確性には努めていますが完全性を保証するものではなく、掲載情報の利用により生じた損害について責任を負いかねます。投資の最終判断は、ご自身の責任で行うようお願いします。

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大学生の頃に金融投資を知り、社会人になるタイミングで金融投資を始める。インデックス投資を中心に資産を拡大していき、2023年に高配当株投資とFIREを知り、それをきっかけにFIREを目指すべく高配当株投資を始める。 2024年には月平均5万円の配当金を受け取れるようになり、さらなる配当金の増加に向けて尽力中。
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