SOMPO HD(8630)|優待なしの高配当株を3年持って利回り8.6%に

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高配当株を51銘柄持っていますが、その多くは株主優待もセットで狙った銘柄です。ビックカメラ、アトム、東急不動産ホールディングス。どれも優待が買う理由の一部でした。

その中で、SOMPOホールディングス(8630)は違います。この会社に株主優待はありません。配当だけを見て買いました。

2023年4月に買って3年。株価は+284.70%、取得単価に対する配当利回りは8.56%になりました。優待という「おまけ」がない銘柄を持つとどうなるか、という記録です。

この記事の要点

  • 2023年4月に購入。株価は+284.70%(2026年8月時点)
  • 株主優待はなし。配当だけの銘柄
  • 取得単価に対する配当利回りは8.56%。2027年3月期の予想どおりなら11.42%になる
  • 年間配当は36.67円→150円へ8年で4.1倍(株式分割を調整した後の数字)
  • 2024年4月に1株が3株になる株式分割があった。持っている株数は3倍に
  • 結論:持ち続けます。優待がないぶん、判断材料が配当と業績だけで済むのは楽です

買った時のこと|優待がない代わりに配当が高かった

買ったのは2023年4月10日です。当時の株価は5,256円でした。

いまの株価とくらべると安すぎるように見えますが、これには理由があります。2024年4月1日に1株を3株に分ける株式分割があったためです。分割後の基準に直すと、私の取得単価は1,752円になります。この記事の数字は、混乱を避けるためすべて分割後の基準に揃えて書いています。

買った理由は単純で、配当利回りでした。当時の年間配当は分割後の基準で86.67円ほど。取得単価1,752円に対して約4.9%です。私が高配当株の目安にしている4%を超えていました。

損害保険の会社なので、事業の中身も分かりやすい。そして株主優待はありません。それまで買ってきた銘柄は優待つきが多かったので、この銘柄は「配当だけで判断する」という意味で、自分にとって少し毛色が違う買い方でした。

配当は8年で4.1倍になった

SOMPO HD(8630)の1株あたり年間配当の推移 2018年3月期から2027年3月期
SOMPO HDの1株配当(決算実績・2027年3月期は会社予想)をもとに筆者作成。株式分割を調整した後の数字
決算期年間配当(分割調整後)取得単価1,752円に対する利回り
2018年3月期36.67円2.09%
2021年3月期53.33円3.04%
2023年3月期86.67円4.95%
2024年3月期100円5.71%
2025年3月期112円6.39%
2026年3月期150円8.56%
2027年3月期(会社予想)200円11.42%

買った2023年ごろは86.67円でした。それが2026年3月期には150円。さらに2027年3月期は200円が予想されています

予想どおりに出れば、取得単価に対する利回りは11.42%です。買ったときの4.9%から2倍以上になります。

株を1株も買い増していません。会社が増配を続けただけで、自分にとっての利回りが上がっていく。ビックカメラや東急不動産ホールディングスでも同じことが起きました。

なぜ増配できているのか

理由は利益です。

決算期正味収入保険料当期利益EPSROE
2021年3月期2.92兆円1,425億円132.47円7.06%
2022年3月期3.22兆円2,248億円214.75円11.09%
2023年3月期3.67兆円264億円26.14円0.70%
2024年3月期4.84兆円5,297億円534.47円9.56%
2025年3月期5.29兆円2,431億円250.91円4.43%
2026年3月期5.60兆円6,401億円701.04円12.39%
2027年3月期(会社予想)4,900億円551.09円9.24%

※IRBANKおよび会社の決算資料より。EPSは分割調整後

目を引くのは2023年3月期です。当期利益264億円、EPS 26.14円、ROE 0.70%。前の期の2,248億円から大きく落ち込んでいます。

私が買ったのは、ちょうどこの決算が出た直後の2023年4月でした。狙って買ったわけではありませんが、結果として利益が落ち込んだ時期に買ったことになります。

その後、2024年3月期は5,297億円、2026年3月期は6,401億円と大きく回復しました。利益が増えたぶんが配当に回っているという、素直な形です。

売上にあたる正味収入保険料も2.92兆円から5.60兆円へ増えています。海外事業を含めて事業そのものが大きくなっているのが数字に出ています。

株価は+284.70%になった

SOMPO HD(8630)の株価推移 2023年4月から2026年8月の月足チャート
SOMPO HD(8630)の株価(月足)をもとに筆者作成。株式分割を調整した後の数字

※月足(月ごとの値動き)です。チャート上部の騰落率は表示期間の月末終値どうしの比較で、本文の取得単価1,752円に対する損益率とはわずかに異なります。

取得単価1,752円に対して、現在は6,740円。+284.70%です。3年で3.8倍になりました。

高配当株でこれだけ株価が動くのは、正直なところ想定していませんでした。配当をもらいながら持っているうちに、株価のほうが先に伸びたという感覚です。

優待がない銘柄を持ってみて分かったこと

① 判断材料が少なくて済む

優待つきの銘柄は、判断が複雑になります。アトム(7412)では優待が年20,000円相当から5,000円相当に減りました。JFLAホールディングス(3069)では優待そのものがなくなりました。「優待が減ったらどうするか」を毎回考える必要があります。

SOMPOにはそれがありません。見るのは配当と業績だけ。持っている銘柄が51もあると、この「考えなくていい」は思ったより効きます。

② 優待がないぶん、配当が止まったら終わり

裏を返せば、この銘柄には配当以外に受け取るものがありません。

東急不動産ホールディングスは、株価が9年動かない時期がありました。それでも持ち続けられたのは、優待でハーヴェストクラブに泊まれていたからです。値動きと関係のない受け取りが、持ち続ける支えになっていたと思っています。

SOMPOにはその支えがない。だから減配が来たときに、自分がどう動くかは未知数です。いまは増配が続いているので試されていないだけ、というのが正直なところです。

③ 分割は「株数が増える」だけで得はしない

2024年4月に1株が3株になりました。持っている株数は3倍です。

数字が増えると得をした気になりますが、1株あたりの価値が3分の1になっているので、資産は増えていません。配当も1株あたりで見れば3分の1になります(この記事で分割後の基準に揃えているのはそのためです)。

実際に変わるのは買いやすさです。分割の直前、株価は分割後の基準で約3,190円でした。実際には1株9,570円だったので、100株買うには約96万円が必要だった計算になります。それが分割後は約32万円で買えるようになりました。少ない金額から買えるようになる、というのが分割の実際の効果です。

いま購入を検討する人へ

私の取得利回りは8.56%ですが、これは2023年に買えたからです。いまから買う人の利回りは別物なので、分けて考えてください。

項目数字
現在の株価6,740円
100株の購入金額約674,000円
年間配当(2027年3月期 会社予想)200円
いま買った場合の配当利回り約2.98%
PER(会社予想)12.18倍
PBR1.13倍
株主優待なし

いまの利回りは約3.0%。私が目安にしている4%には届きません。株価が上がったぶん、利回りは下がっています。

見ておきたい点を3つ挙げます。

  • 利益の振れ幅が大きい。2023年3月期はEPSが26円まで落ちました。損害保険は自然災害の影響を受けます
  • 優待はない。配当が止まれば受け取るものはゼロになります。優待銘柄とは持ち続けやすさが違います
  • 100株で約67万円と、まとまった金額が必要。1銘柄への集中度が上がりすぎないか、ポートフォリオ全体で見てから判断したほうがいいと思います

結論|持ち続けます

売る予定はありません。理由は3つです。

  • 増配が続いている。2018年3月期の36.67円から一度も減配せずに150円まで来た
  • 利益が伸びている。正味収入保険料は2.92兆円→5.60兆円、EPSも大きく回復した
  • 取得利回りが8.56%ある。いま売って同じ利回りの銘柄を買い直すのは難しい

考え直すのは、減配が発表されたときです。この銘柄には優待がないので、配当が減れば持っている理由がそのまま減ります。そこは優待銘柄より判断が速くなると思っています。

まとめ

優待のない、配当だけの銘柄を3年持ちました。株価は+284.70%、取得利回りは8.56%、来期の予想どおりなら11.42%です。

分かったのは、優待がないことは、悪いことばかりではないということでした。判断材料が配当と業績だけになるので、考えることが減ります。51銘柄も持っていると、これは地味に助かります。

ただし、支えがないぶん脆さもあります。配当が止まったら持ち続ける理由がなくなる。優待つきと優待なしは、どちらが良いかではなく、性格が違うというのがこの3年での実感です。

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※本記事は筆者個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値は2026年8月時点のもので、その後変動します。株価・配当・EPSは2024年4月の株式分割を調整した後の数字です。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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当ブログの内容は、筆者個人の投資記録と意見に基づく情報提供であり、投資に関するアドバイスではありません。記載している株価・配当・利回りなどの数値は執筆時点のもので、その後変動します。情報の正確性には努めていますが完全性を保証するものではなく、掲載情報の利用により生じた損害について責任を負いかねます。投資の最終判断は、ご自身の責任で行うようお願いします。

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大学生の頃に金融投資を知り、社会人になるタイミングで金融投資を始める。インデックス投資を中心に資産を拡大していき、2023年に高配当株投資とFIREを知り、それをきっかけにFIREを目指すべく高配当株投資を始める。 2024年には月平均5万円の配当金を受け取れるようになり、さらなる配当金の増加に向けて尽力中。
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