1年で買えたのは3銘柄だけ|それでも配当利回りが5%台に乗った2025年の記録
日本の高配当株を50銘柄ほど持って、配当金を受け取ることを目標に投資しています。2025年はその3年目でした。
先に正直なところを書きます。2025年に新しく買えたのは、たった3銘柄です。しかもそのうち2銘柄は、4月のたった3営業日の出来事でした。
それなのに、配当利回りは4.44%から5.03%へ上がっています。買っていないのに利回りが上がる、という1年の記録です。
※この記事は2026年8月に、当時の月次記事をもとにまとめ直したものです。記載している数値は、各月の記事で公表した当時のものです。
- この記事の要点
- 結論|買えない1年だった。それでも利回りは上がった
- 2025年12か月の推移
- 買えたのは4月の3営業日だけだった
- 買わなかった10か月について
- 自分では選べなかった出来事|またTOBが2回
- 指数と自分の資産は、連動しない
- 3年目にわかった3つのこと
- 2025年の毎月の記録
- 2025年1月|ラックのTOBでアマダに買い替え
- 2025年2月|下げてきたが、資金が足りず見送り
- 2025年3月|3か月続けて下落、2024年8月以来の安値
- 2025年4月|関税ショックの3営業日に2銘柄を買った
- 2025年5月|買い増さずに簿価利回りが+0.45pt
- 2025年6月|43銘柄から配当、日経平均は4万円台へ
- 2025年7月|買付も配当もない月
- 2025年8月|最高値を更新、買える銘柄がなかった
- 2025年9月|芝浦電子のTOB、簿価利回りが5%台に
- 2025年10月|日経平均+16.64%、持ち株はむしろ軟調
- 2025年11月|日経平均-4.12%、持ち株は値上がり
- 2025年12月|37銘柄から配当、年末は初の5万円台
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- まとめ
この記事の要点
- 新規に買えたのは3銘柄だけ。うち2銘柄は4月の関税ショックの急落局面
- 簿価利回り:4.44% → 5.03%。9月に初めて5%台に乗った
- 買い増していないのに利回りが上がった。理由は保有銘柄の増配
- 売却は2件、どちらもTOB(1月ラック、9月芝浦電子)。2024年に続き自分の意思ではない売却
- 日経平均は2025年通年で+26.18%(上昇幅1万444円は過去最大)。それでも持ち株は指数と連動しなかった(10月は指数+16.64%でも持ち株は軟調、11月は指数-4.12%でも持ち株は上昇)
結論|買えない1年だった。それでも利回りは上がった
2025年は、高配当株投資にとって難しい年でした。日経平均が年間+26.18%(上昇幅1万444円は過去最大)という上昇をしたためです。
株価が上がるほど、配当利回りは下がります。買いたい水準の銘柄が市場から消えていきました。結果、新規で買えたのは3銘柄だけです。
ところが、自分のポートフォリオの簿価利回り(取得価額に対する利回り)はこう動きました。
- 2024年12月末:4.44%
- 2025年5月末:4.98%(+0.45ptの月があった)
- 2025年9月末:5.01% ← 初めて5%台へ
- 2025年12月末:5.03%
理由はひとつです。保有している銘柄が増配したから。株を買い足さなくても、企業が配当を増やせば、自分の取得価額に対する利回りは勝手に上がります。
2025年12か月の推移
| 月 | 保有銘柄数 | 簿価利回り | 時価利回り | 新規買付 | その月の出来事 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 50 | 4.44% | 3.05% | 1 | ラック(3857)がTOBで上場廃止。アマダ(6113)に買い替え |
| 2月 | 50 | 4.46% | 3.09% | — | 日経平均が下落基調へ。手元資金が足りず見送り |
| 3月 | 50 | 4.46% | 3.22% | — | 日経平均は3か月連続の下落 |
| 4月 | 52 | 4.53% | 3.16% | 2 | 関税ショック。3営業日で約13%下落した局面で2銘柄を購入 |
| 5月 | 52 | 4.98% | 3.39% | — | 買い増していないのに簿価利回りが+0.45pt(増配の効果) |
| 6月 | 52 | 4.98% | 3.38% | — | 43銘柄から配当を受領。日経平均が約1年3か月ぶりに4万円台 |
| 7月 | 52 | 4.98% | 3.24% | — | 配当ゼロ・買付ゼロ |
| 8月 | 52 | 4.98% | 3.10% | — | 日経平均が過去最高値を更新。買える水準の銘柄がなかった |
| 9月 | 51 | 5.01% | 3.15% | — | 芝浦電子(6957)がTOBで売却。簿価利回りが初めて5%台に |
| 10月 | 51 | 5.03% | 3.23% | — | 日経平均は月間+16.64%(当時としては月間の上昇幅で過去最大)。持ち株はむしろ軟調だった |
| 11月 | 51 | 5.03% | 3.07% | — | 日経平均は-4.12%。逆に持ち株は値上がりした |
| 12月 | 51 | 5.03% | 3.00% | — | 37銘柄から配当を受領。日経平均は年末終値で初の5万円台 |

※簿価利回り=取得価額に対する利回り、時価利回り=現在の株価に対する利回りです。
※各月の記事で公表した、その月末時点の数値です。
買えたのは4月の3営業日だけだった
2025年4月、トランプ政権の関税政策をきっかけに相場が急落しました。4月3日から4月7日までのわずか3営業日で、日経平均は約13%下落し、4月7日には31,137円まで下げています。
このタイミングで買った2銘柄がこちらです。
- 4792 山田コンサルティンググループ:配当利回り5.24%
- 6652 IDEC:配当利回り6.19%
この年に買った3銘柄のうち、利回りの高い2つがここに集中しています。高配当株を良い条件で買える機会は、相場が崩れた数日間に集中する。2024年8月5日の急落のときと、まったく同じことが起きました。
逆に言えば、その数日のために、普段は現金を残しておく必要があるということです。2月に「手元資金が足りず見送り」と書いていて、それが心残りになりました。
買わなかった10か月について
12か月のうち、新規買付をしたのは1月・4月の2か月だけです。残り10か月は買っていません。
理由は月によって違いますが、大半は同じです。
- 相場が高すぎて、買いたい利回りの銘柄が市場に無かった(5月〜12月の8か月)
- 手元資金が足りなかった(2月・3月)
高配当株は「いくらで買うか」がそのまま一生の利回りを決めます。株価が高い月に無理に買うと、その低い利回りを何年も持ち続けることになるので、買わないという判断のほうが正しい場面が多くなります。
日経平均が過去最高値を更新し続けた2025年は、まさにその年でした。
自分では選べなかった出来事|またTOBが2回
2025年も売却は2件で、どちらもTOB(株式公開買付け)でした。2024年と同じパターンです。
- 1月:ラック(3857) — KDDIによる買収で上場廃止。市場で売却し、その資金でアマダ(6113)を購入時株価1,479円・利回り4.19%で買い替えました
- 9月:芝浦電子(6957) — TOBの対象となり売却。保有は52→51銘柄に
芝浦電子は2024年10月に利回り4.28%で買った銘柄です。長期保有のつもりで買っても、1年足らずで手放すことになる。2年連続でこれが起きたので、もう想定内の出来事として受け止めています。
指数と自分の資産は、連動しない
2025年でいちばん記録に残ったのは、10月と11月の対比です。
- 10月:日経平均は月間+16.64%(月間の上昇幅として過去最大、いわゆる「高市トレード」)。しかし自分の高配当株はむしろ軟調だった
- 11月:日経平均は-4.12%。しかし自分の持ち株は値上がりした
2か月続けて、指数と自分の資産が逆の動きをしました。上がったのはAI・半導体関連が中心で、私はそのセクターを1銘柄も持っていないためです。
ニュースの「日経平均が最高値」は、自分の資産の話ではない。この年に何度も確認したことでした。
3年目にわかった3つのこと
① 買えない年があっても、投資は前に進む
新規買付は3銘柄だけでした。それでも簿価利回りは4.44%から5.03%へ上がっています。増配だけで、これだけ動く。
② 現金を持っていないと、急落の日に何もできない
2月に資金が足りず買えなかった一方、4月には利回り5%台・6%台で買えました。チャンスは数日しかなく、そのとき現金があるかどうかで結果が決まる。
③ 指数のニュースを見て一喜一憂しても意味がない
10月と11月で証明されました。自分が持っているセクターと、指数を動かすセクターは別物です。見るべきは自分のポートフォリオの配当と利回りだけでした。
2025年の毎月の記録
ここからは、2025年の12か月を1か月ずつ振り返ります。数字は当時の月次記事に書いたものです(金額・株数は載せていません)。
※「A円→B円」は、その月に受け取った1回分の配当(1株あたり)を、前年の同じ時期の1回分と比べたものです。中間と期末で金額が違う会社もあるため、年間の配当の増減とは一致しないことがあります。
2025年1月|ラックのTOBでアマダに買い替え
日経平均は一時40,000円を超えたものの、月末は39,572円。1月24日に日銀が政策金利を0.25%から0.5%に引き上げましたが、株価への影響は大きくありませんでした。
- 簿価利回り:4.44%(横ばい)/時価利回り:3.03% → 3.05%
- 売却:KDDIのTOBの対象になったラックを市場で売却。TOBの窓口がみずほ証券で、口座を持っていなかったため
- 買付:アマダ(購入時の配当利回り4.19%)。保有50銘柄のまま
- 配当:なし
売ったラックと買ったアマダで受け取れる配当がほぼ釣り合い、簿価利回りは変わりませんでした。手元資金に余裕はあまりなく基本は様子見でしたが、TOBで抜けた1銘柄を同じ月に埋めています。金融関連の割合は15%強で、金融株の動きも見ながら買える銘柄を探していく、としています。
2025年2月|下げてきたが、資金が足りず見送り
上旬は38,000円台後半でもみ合い、中旬から下げに転じて、月末は37,156円でした。約4か月続いた38,000〜40,000円のレンジを下に抜けています。
- 簿価利回り:4.44% → 4.46%/時価利回り:3.05% → 3.09%
- 買付:なし(手元資金が不足)。保有50銘柄
- 配当:毎日コムネット 8円→9円
後半は買いを入れてもよいタイミングがあったかもしれませんが、手元資金が足りず見送りました。この月のあと、買い場が来たときにすぐ動けるよう、一定の現金を確保しておくことを意識するようにした、と書いています。
2025年3月|3か月続けて下落、2024年8月以来の安値
日経平均は前月末比1,537円安(-4.13%)の35,617円で、3か月続けての下落。2024年8月以来の安値水準でした。トランプ米政権の「相互関税」への警戒が背景です。
- 簿価利回り:4.46%(変わらず)/時価利回り:3.09% → 3.22%
- 買付:なし(手元資金の余裕がなかった)。保有50銘柄
- 配当:ラウンドワン 3.5円→4円、東京建物 37円→58円
- 株式分割(効力発生は4月1日):KDDI・キムラユニティー・タナベコンサルティンググループが1:2
株価が下がっても、会社が配当を維持・増配していれば受け取る配当は変わらないので、慌てて売ることはせず、相場が大きく崩れたときに買い増せるよう資金を準備する、という方針でした。
2025年4月|関税ショックの3営業日に2銘柄を買った
4月2日の「相互関税」の発表で、日経平均は4月3日・4日・7日の3営業日に4,589円(約13%)下がり、7日には31,137円になりました。その後は持ち直し、月末は+1.20%の36,045円です。

- 簿価利回り:4.46% → 4.53%/時価利回り:3.22% → 3.16%
- 買付(2銘柄):山田コンサルティンググループ 5.24%、IDEC 6.19%。保有52銘柄
- 配当:なし
どちらも株価が大きく下がったおかげで、利回り5%を超える水準で買えました。2銘柄とも、それまで持っていなかった業種・銘柄で、分散にもつながっています。暴落時に買うために大切なこととして、買いたい銘柄と株価をあらかじめ決めておくこと、現金を確保しておくことを挙げています。
2025年5月|買い増さずに簿価利回りが+0.45pt
5月12日に米中が追加関税の引き下げで合意し、相場は反発しました。日経平均は月初の安値36,452円から、月末の高値38,432円まで上がっています。
- 簿価利回り:4.53% → 4.98%(+0.45pt)/時価利回り:3.16% → 3.39%
- 買付:なし。保有52銘柄
- 配当:ビックカメラ 9円→18円、イエローハット 33円→65円、ベルシステム24 30円
株価が上がると配当利回りは下がるため、4月の暴落時に買えていたこともあり、5月は無理に動きませんでした。銘柄を選ぶときに「増配を続けられる会社かどうか」を重視している、とも書いています。
2025年6月|43銘柄から配当、日経平均は4万円台へ
日経平均は前月末比2,522円高(+6.64%)の40,487円で、月末としては約1年3か月ぶりの4万円台でした。
- 簿価利回り:4.98%(横ばい)/時価利回り:3.39% → 3.38%
- 買付:なし。保有52銘柄
- 配当:43銘柄から受け取り、うち17銘柄が前年の同じ時期より増配(ほかに株式分割を考えると実質増配が4銘柄)。ANAホールディングス 50円→60円、オカムラ 43円→49円、リログループ 37円→42円、東急不動産HD 17円→19.5円 など
- 減ったもの:ジャックス 120円→100円
株価が上がっていたので、買い増しより配当を受け取ることに集中しました。入った配当は、次の調整局面での買い増しの資金にする予定です。目標として「配当金で基礎生活費を賄う」とも書いています。
2025年7月|買付も配当もない月
日経平均は4か月続けて上がり、+1.43%の41,069円。月末の終値として初めて4万1000円台でした。
- 簿価利回り:4.98%(横ばい)/時価利回り:3.38% → 3.24%
- 買付:なし。配当:なし。保有52銘柄
最高値圏で、高配当株として買える水準の銘柄がほとんどなかったため、手元資金を残しました。6月に受け取った配当も、次の調整局面での買い増しの資金として待機させています。
2025年8月|最高値を更新、買える銘柄がなかった
日経平均は5か月続けて上がり、+4.01%の42,718円で月末の最高値を更新。8月18日には一時43,714円をつけました。
- 簿価利回り:4.98%(横ばい)/時価利回り:3.24% → 3.10%
- 買付:なし。保有52銘柄
- 配当:毎日コムネット 22円→23円
株価がここまで上がると、目標の利回りを確保できる銘柄がほとんどなくなります。現金を厚めに保ち、優良な高配当株が割安になったときに買い増せるよう準備を続ける、という方針でした。
2025年9月|芝浦電子のTOB、簿価利回りが5%台に
日経平均は9月22日に一時45,757円まで上がり、月末は44,932円でした。
- 簿価利回り:4.98% → 5.01%(初めて5%台)/時価利回り:3.10% → 3.15%
- 売却:TOBの対象になった芝浦電子(2024年10月に買った銘柄)。保有51銘柄
- 配当:ラウンドワン 4円→4.5円、東京建物 37円→48円
簿価利回りが上がったのは、取得時の利回りが低めだった芝浦電子が抜けたことと、増配のためです。TOBはベネフィット・ワン、ファンケル、ラックに続いて4回目でした。売却で得た資金は、次の調整局面での買い増しに使う、としています。
2025年10月|日経平均+16.64%、持ち株はむしろ軟調
日経平均は前月末比7,478円高(+16.64%)の52,411円。月間の上昇幅として当時の過去最大でした(2026年4月に更新)。いわゆる「高市トレード」と、AI・半導体株の上昇がけん引しています。

- 簿価利回り:5.01% → 5.03%(ビックカメラと三菱総合研究所の配当実績が増えたため)/時価利回り:3.15% → 3.23%
- 買付:なし。配当:なし。保有51銘柄
時価利回りが上がったのは、持っている高配当株の株価がやや下がったためです。銘柄によっては買い増しを考えられる水準もありましたが、相場全体が過熱気味であることを考えて、様子を見ました。
2025年11月|日経平均-4.12%、持ち株は値上がり
日経平均は11月4日に一時52,636円の最高値をつけたあと下げ、月間-4.12%の50,254円でした。AI関連株への過熱感が意識され、半導体株が大きく下げています。
- 簿価利回り:5.03%(横ばい)/時価利回り:3.23% → 3.07%
- 買付:なし(持ち株が値上がりし、買い増しの好機にならなかった)。保有51銘柄
- 配当:7銘柄から受け取り。エクシオグループ 31円→33円、ジャックス 90円→100円、NTT 2.6円→2.65円
- 株式分割:SBIホールディングスが1:2(効力発生は12月1日)
10月とは逆に、AI・半導体株から高配当株・バリュー株へ資金が戻る動きが見られた月です。指数の下落と自分のポートフォリオの値動きは必ずしも一致しない、と書いています。
2025年12月|37銘柄から配当、年末は初の5万円台
日経平均は+0.17%の50,339円で、年末の終値として初めて5万円台に乗りました。2025年の1年では+26.18%、上昇幅1万444円は過去最大です。
- 簿価利回り:5.03%(横ばい)/時価利回り:3.07% → 3.00%
- 買付:なし。保有51銘柄
- 配当:37銘柄から受け取り、23銘柄が前年の同じ時期より増配(株式分割を考えた実質増配を含む)。丸井グループ 53円→65円、SOMPO 56円→75円、東京センチュリー 29円→36円、日阪製作所 21円→27円 など
- デンカの中間配当は50円で、前年と同じ
12月も日経平均は高値圏で、買える水準の銘柄は限られていました。受け取った配当は、相場が下がって優良な高配当株が割安になったときの買い増しの資金にする、という方針です。
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まとめ
2025年は、1年で3銘柄しか買えなかった年でした。数字だけ見れば、動きの少ない退屈な1年です。
それでも簿価利回りは初めて5%台に乗りました。買い増しではなく、持ち続けたことによる増配で上がったというのが、高配当株投資を3年続けてみての一番の実感です。
毎月の実績はこれからも公開していきます。
