配当が毎月入るポートフォリオは作れるか|51銘柄・32か月の入金記録

配当が1件も入らない月が4か月 51銘柄32か月の入金記録
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高配当株を51銘柄持っています。銘柄数がこれだけあれば、配当は毎月どこかから入ってきそうなものですが、実際はそうなっていません。

毎月の運用記録を32か月ぶん見直して、どの月に何銘柄から配当が入ったかを数えました。結果は、思っていたよりはっきり偏っていました。

この記事の要点

  • 2024年1月〜2026年8月の32か月で、配当の入金は延べ225件
  • 6月と12月だけで188件(83.6%)。3月決算の会社に偏るとこうなる
  • 1月・4月・7月・10月は、3年間で1件も入っていない
  • 配当がゼロだった月は32か月のうち12か月(37.5%)
  • 少ない月を埋めているのは限られた銘柄。年4回配当は51銘柄のうち1銘柄だけ
  • 2年前に「配当月の分散も考えたい」と書いたが、2年後も空白の4か月は変わらなかった

32か月で225件|どう数えたか

数えたのは、このブログで毎月書いている高配当株の運用記録です。2024年1月分から2026年8月分まで、32本あります。

  • 1件=1つの銘柄から1回入金があったこと。同じ銘柄が年2回入れば2件と数える
  • 数えたのは入金があった月(受渡日ベース)。権利確定月ではない
  • 途中で売った銘柄(TOBなど)も、受け取った分は件数に入っている
  • 保有銘柄はこの間に38銘柄から51銘柄へ増えているので、年が新しいほど件数は多くなる

金額ではなく件数で数えたのは、そのほうが「どの月に入るか」がはっきり見えるからです。

配当が1件も入らない月が、4つある

配当が入った件数の暦月別グラフ 6月119件12月69件に対し1月4月7月10月は0件
高配当株の月次記録32か月分をもとに筆者作成。1件=1銘柄から1回の入金

暦月ごとに並べると、こうなりました。

月3年分の件数月3年分の件数
1月0件7月0件
2月2件8月3件
3月6件9月4件
4月0件10月0件
5月9件11月13件
6月119件12月69件

1月・4月・7月・10月は、3年間で1件もありません。51銘柄持っていても、この4か月は配当の入金がない月です。

配当がまったくなかった月は、32か月のうち12か月ありました。3か月に1回以上は、入金ゼロの月が来ている計算です。

6月と12月で全体の84%|3月決算に偏るとこうなる

入金件数の少ない月から並べた横棒グラフ 0件が4か月ある一方で6月は119件
同じデータを件数の少ない順に並べたもの。筆者作成

225件のうち、6月が119件、12月が69件で、合わせて188件(83.6%)です。

理由ははっきりしています。保有51銘柄のうち46銘柄が3月決算だからです。3月決算の会社は、期末配当が6月ごろ、中間配当が12月ごろに支払われます。決算期を意識せずに「利回りが高い銘柄」を選んでいくと、自然にこの形になります。

2026年6月は45銘柄から入金がありました。年に2回、まとめて入ってくる形です。

少ない月を埋めているのは、この銘柄だけ

6月と12月以外に入金がある銘柄を書き出すと、12銘柄しかありませんでした。

入金月銘柄決算期
2月・8月毎日コムネット(8908)5月期
3月・9月ラウンドワン(4680)/東京建物(8804)3月期(年4回)/12月期
5月・11月ビックカメラ(3048)/ベルシステム24(6183)8月期/2月期
5月(+6月・12月)イエローハット(9882)/東ソー(4042)3月期
11月(+6月)NTT(9432)/エクシオグループ(1951)/クニミネ工業(5388)/ジャックス(8584)/旭情報サービス(9799)3月期

ここで分かることが2つあります。

1つは、3月決算以外の会社が空白を埋めていることです。毎日コムネットは5月期、東京建物は12月期、ビックカメラは8月期、ベルシステム24は2月期。決算期が違えば、配当が入る月も違います。

もう1つは、3月決算でも入金月がずれる会社があることです。NTT・エクシオ・クニミネ・ジャックスは、中間配当の支払いが11月で、12月組より少し早く入ってきます。

そして年4回配当はラウンドワン1銘柄だけでした。3月・6月・9月・12月と、四半期ごとに入ります。米国株では珍しくありませんが、日本株では数が限られます。

2年前に「分散も考えたい」と書いたが、変わらなかった

この偏りには、2年前に自分でも気づいていました。2024年10月の運用記録に、こう書いています。

2024年10月の記事より
保有銘柄の配当月を改めて確認してみたところ、現状1月、4月、7月、10月は配当対象銘柄がありませんでした。現状は配当月の分散化までは銘柄選択で考慮できていないのですが、今後の銘柄選びの条件としても可能な範囲で考慮しておこうと思います。

その後、2024年11月から2026年8月までに新しく買ったのは4銘柄です。三菱商事(8058)、アマダ(6113)、IDEC(6652)、山田コンサルティンググループ(4792)。ほかに日本航空(9201)を買い増しています。

5銘柄とも3月決算で、入金は6月と12月でした。空白の4か月は、2年経っても埋まっていません。

理由は考えるまでもなく、銘柄を選ぶときに配当利回りと業績を見ていて、決算期は見ていなかったからです。「余裕があれば考慮する」程度の条件は、実際の判断では後回しになる、ということだと思います。

毎月配当を作るには、何が要るか

数えたうえで考えると、日本の高配当株で「毎月配当」を作るのは、思ったより手間がかかります。

  • 3月決算に偏らせない。日本の上場企業は3月決算が最も多く、利回りで選ぶと自然に偏る
  • 1月・4月・7月・10月に入金がある会社を探す。これらの月に払うのは、主に10月期・1月期・4月期・7月期など少数派の決算期の会社
  • 年4回配当の銘柄は少ない。51銘柄でも1銘柄だけだった

そこまでして毎月にそろえる必要があるかは、人によると思います。私は利回りと業績で選ぶ順番を変えるつもりはありません。配当は年2回まとめて入っても、使い方が変わるわけではないからです。

ただ、これから高配当株を集める人には、「毎月配当が入る」という期待は、銘柄数を増やしただけでは実現しないと伝えておきたいと思います。51銘柄でも4か月は空白でした。

まとめ

32か月の記録では、配当の入金は延べ225件。そのうち6月と12月で83.6%を占め、1月・4月・7月・10月は3年間で1件もありませんでした。配当がゼロの月は12か月あります。

原因は保有51銘柄のうち46銘柄が3月決算だからで、これは利回りで銘柄を選んだ結果です。2年前に分散を意識しようと書きましたが、その後に買った銘柄も3月決算ばかりでした。

毎月配当を目指すなら、決算期を条件に加える必要があります。そこまでするかは別として、銘柄数を増やせば毎月入るようになる、という理解は間違いだと、自分の記録ではっきりしました。

※集計は当ブログの高配当株の月次記録32本(2024年1月分〜2026年8月分)より。入金の有無・銘柄数は各記事に記載した受渡日ベースの実績です。決算期は株探の決算期表示によります。記載の数値は2026年8月時点。

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大学生の頃に金融投資を知り、社会人になるタイミングで金融投資を始める。インデックス投資を中心に資産を拡大していき、2023年に高配当株投資とFIREを知り、それをきっかけにFIREを目指すべく高配当株投資を始める。 2024年には月平均5万円の配当金を受け取れるようになり、さらなる配当金の増加に向けて尽力中。
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