新NISA_投資実績(2024年9月)
※先月(2024/8)の記事はこちらです。
新NISA購入銘柄、購入金額(2024年9月)
9月もつみたて投資枠で三菱UFJ-eMAXIS Slim(S&P500)を10万円購入しました。
詳細は以下の画像のとおりです。
三菱UFJ-eMAXIS Slim(S&P500)の9月の基準価格は、8月のような急落にはなりませんでしたが、上旬にやや下げ、下旬に戻すという状況でした。7月の価格にはまだ戻ってきていない状況です。9月分の購入価格は28,995円ですが、月末の価格は29,562円で購入時と月末の価格比では1.96%上昇しています。
評価金額、損益(2024年9月末時点)
2024年9月の米国市場は、月の前半はやや軟調でしたが、月の後半は持ち直してきており、プラスの影響でしたが、ドル円が円高になり、8月比ではやや損益が改善する結果となりました。
(月末価格では、29,198円(8月末)→29,562円(9月末)
評価損益額はプラス5.01%(前月比+0.92%)となり、損益(%)としては、8月の最低値に続き低調な状況が続いています。
9月はドル円が146円前後から143円前後へ円高に進んだため、損益の減少に貢献する形となりました。月末は自民党総裁選の影響で一時円高に振れる場面もありましたが、月で慣らすと緩やかに円高に振れるという結果になりました。
(円高の影響は、146円→143円(約2.05%)でした)
2024年9月の S&P500の状況
2024年9月のS&P500指数は月の前半は下落し、5408.42ポイントまで下がりましたが、月の後半は持ち直し、月初の値を超える結果となりました。
8月末の終値5648.4ポイントから、9月末は終値が5762.48ポイントとなり、月間で2.20%上昇しました。(8月は2.26%の上昇)
1. 堅調な経済と企業業績
9月は、一般的に株価が下落しやすい月とされていますが、2024年は経済が予想以上に堅調に推移し、インフレも落ち着いてきています。第2四半期の企業業績が過去最高を記録し、第3、第4四半期も好調が予想されるなど、企業の収益力も後押しとなりました。
2. FRBの政策転換
FRBは、市場の予想を上回る大幅な利下げ(0.5%)を9月18日に実施し、金融緩和政策に転換しました。 金利が下がった結果、企業の資金調達コストを低下させ、株価の上昇を後押しする要因となりました。
2024年9月後半の相場急落について
9月27日に自民党総裁選が行われ、その結果がドル円相場に影響を与えました。高市氏が優勢と見られた際には一時146円台まで下落しましたが、石破氏が逆転したことで142円台に急反発するなど、政治情勢の変動が相場に大きく反映されました。
グラフのローソク足を見ると、たった2時間の間にドル円が146.507円から143.127円まで変動したことが分かります。
この背景としては、どちらかというと高市氏が株式市場にポジティブなトレンドを起こした一方、石破氏は全く逆で株式市場にはネガティブなトレンドを起こした結果、為替が円安から急激な円高に振れる結果となりました。
金融所得課税の強化について
現在、金融所得(譲渡所得、配当所得)に対する税金は、申告分離課税を選択している場合、一律20.315%が課せられています。
しかしながら、これは所得税の累進課税(最大45%)を踏まえると非常に低く、その結果、「1億円の壁」と呼ばれる現象が起こっており、年収1億円を超える富裕層において、金融所得の割合が高くなることで実質的な税負担率が低下する傾向があります。この現状を解消すべく、石破氏は金融課税強化に前向きな姿勢を示していました。
ここからは私の見解になりますが、仮に金融所得課税の強化が行われるとしたときに、対象を高所得者に絞るかどうか、がポイントになると考えています。今は政府としても投資を推進していく方針の中、所得の金額に関わらず金融所得課税の強化を行っていくことは、投資を推進するという目的から逆行するのではないかと思っています。
この記事を書いている時点では金融所得課税の強化はトーンダウンし、ひとまずは心配要素がなくなっていますが、今後もこのような検討が行われる可能性は否定できないため、中長期的にはある程度覚悟をしておくことも必要なのかもしれません。